自己に忠実
徹底して自己の感性に忠実であることが人生の豊饒さに連なることを、相田みつをの生き方から学び取れる。相田みつをは、俗事を断絶することにより、豊饒な時間を守った。毎日山歩きをして、気を練り詩句と思索を深めていった。それゆえ、ひとの心を捉える詩句を残せた。彼が重要視したのが、精神の自由。
これが一番大切であろう。多くの現代人はこれを喪失している。そのようなものがあることすら知らない。
本気
なんでもいいからさ
本気でやってごらん
本気でやれば
たのしいから
本気でやれば
つかれないから
つかれても
つかれが
さわやかだから
みつを
考えることの愉悦
パスカルを引用するまでもなく、人間のレーゾン・デートルは考えることにある。
思考力は実在する。
また、ある一つの問題を持続的に思索し続けられる人間は、真の学者となり得る。
新東京タワーの監修者である安藤忠雄氏は次のように考えることの大切さを言う。
自分自身で考えるということの大切さです。これだけはみなさんにずっともち続けて欲しい。私は建築を学問として学校で学ばなかったので、建築学についてはあまりわかりませんし、仕事をしていく上で、大変なハンディキャップがあると思っています。と同時に、考えることを持続しないと自分のよって立つ場がなくなるということを自分なりによく分かっています。私は若い頃、決して卒業のない人生を送ろうと自ら決めました。大学生はすぐ卒業してしまう。大学を卒業したら、後は社会の流れのままに任せる。これではまずい。流れに逆らってでも自ら考え、自立して生きて欲しいと思います。
安藤忠雄『建築を語る』東京大学出版会p177
安藤忠雄氏は新東京タワーの監修者。
独学者でありながら、東京大学名誉教授、ハーヴァード大学教授となる。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%96%B0%E6%9D%B1%E4%BA%AC%E3%82%BF%E3%83%AF%E3%83%BC
財務諸表
財務諸表勉強方法
1:ご自分の得意分野をある程度絞り込む。これは財務諸表の数字がセクターによりまして意味合いが違ってくるからです。今の職業と関連させて、これなら分かるという分野があるとよろしいかと。
2:上記の中から投資候補の、目に付いた企業の財務諸表をいきなり見ます。
3:分からない用語はgoogleで調べます。
その時例えば、ROEが分からなかったら次のようにします。「ROEとは」と検索します。そうしますと、その解説ページが検索されます。最近は検索先がかなり充実していまして、面白い解説が良く出てきます。気に入った解説は自分なりに編集してコピペしておきます。
4:投資先として大切なのは、時系列の推移です。今最高の企業でも、ピークアウトでしたら、株価は下がる傾向にございますので。これからどうなるかを考えつつ数字を追うことが重要だと思います。
5:大口の投資をする場合は、企業訪問して、財務諸表の数字を説明してもらう。投資家を大切にする企業ならば、きちんと対応してくれます。
財務諸表につきまして。
昨年、ホリエモンが国民的アイドル化した一時期がありました。小泉首相が「IT革命の寵児」と持ち上げ、武部幹事長が「我が息子よ」と絶叫していたころです。あの頃の証券会社、アナリストは、ほとんどライブドア株について「強気」推奨のAランク評価だったと思います。
しかし、中には冷静な人間もいました。例えばプロ野球機構の財務分析担当官。ライブドアがプロ野球の参入審査で落選したとき、その担当官が「どうもここの財務諸表はおかしい」と言っていたのが非常に印象的でした。彼はライブドアの財務分析ができていたごく一握りの人間でした。
エンロン事件でもそうでしたね。株価が急騰し、全米中のアナリストが強気推奨していたときに、「ここの財務諸表はおかしい」と言った人間がいたのです。
投資家ならば、このような賢明な判断力が求められると思います。