感謝念
日経225先物テクニカル分析
本日も京都に来ていますので、ザラ場はお休みです。
ありがたいという気持ち
今週の頭に書こうと思ったが、忙しさにかまけて今日となった。それは、11/25日曜日夕刻の事であった。京都駅新幹線のホームはごった返していた。日曜日の夕方は東京へ帰る客で混んでいるが、その日は行楽シーズンの三連休の終わりということもあって、とりわけ人が溢れていた。ホームから溢れ出そうな人の山である。一人ひとりの表情を見ると、そのほとんどは仏頂面、不機嫌、疲労感が色濃く漂っている。しかし、何故あのような表情をしているのか、不可解でもある。気持ちが分からぬ訳ではないが、しかし、視点をちょっと移すと、今から世界一安全で正確で高速の最新型新幹線に乗って、僅か2時間20分で東京に着けるのである。これはとてもスリリングな体験ではなかろうか。子供以外で、ニコニコしている大人は私くらいであった。わずか200年前以上ならば、京都ー東京間など、我々の先輩は歩いて行ったのである。東海道本線の原型である新橋ー神戸間が開通したのは、ほんの少し前の1889年のことである。
その一週間前には次の様なことがあった。新幹線で東京駅に着いて、私はそれから山梨まで帰るので新宿駅まで行く。新宿から中央本線に乗り換えるのだ。すると車内放送があり、中央本線の長野方面でトラックが架線に接触した事故が発生して1時間から2時間、列車が遅れるというのだ。新宿駅に着いた時は、丁度1時間前に出発するはずの列車が、1時間遅れで、正に出発する瞬間であった。私は飛び乗ったが、車内は前の列車の乗客と、この時間の列車に乗るはずだった乗客とでやはりごった返していた。駅員さんに聞いても、当然の事ながら指定席もグリーン車も満席であった。本来乗れるはずの列車の指定を予約している客は、列車が遅れたため座れず(座るためには1時間以上待たなければならない)、駅員に食って掛かっていた。
私は自由席に移り、沢山の人が立っている中を歩いていると、一人の方が弁当を広げもくもくと食べていて、その隣の窓席には荷物を置いていた。まさかとは思いつつダメモトで誰かその席に来ますかと尋ねたところ、実にあっけなく「空いていますよ」との快い返事でさっと荷物をどけてくれた。まるで、混雑の中、私の為に席を確保しくれていたみたいな、思わぬ幸運に、私の方があっけにとられた。一番最後に飛び乗った人間が、一番良い窓側の席にありつけたという訳だ。
何か意にそぐわない事態に逢着したとき、そこには新次元への気づきへのヒントが隠されている。このように表面的な現象に左右されず、何事も「ありがたい」と感謝する習慣があると、思わぬ幸運が転がりこんで来る。感謝念はそれ自体が巨大なパワーを有する。
デマンド・プル
日経225先物テクニカル分析
(大引け)始値:15520 高値:15570 安値:15460 終値:15570
出来高減の窓空けコマ陽線。窓空けだが、出来高が伴わないので、これはBreakaway Gapではない。つまり、近日中にこの窓は埋められる。11/15高値15600、第二階差S構成点にタッチもせず、上昇ウェッジとなっている。直近で似てるのが10/22-11/1の上げ。一見強いようであるが、近日中にガタリと来る型。
日経平均累積過去データから12月は、11月より月次収益率は悪い。直近12月月足は、2003-2006は月足陽線だが、2000-2002は陰線の4勝3敗である。年間を通して月次収益率の一番良いのが1月であり、2番目に良い4月のダブルスコア。
出来高が、11/22(年安14660)前後からは日足レベルで緩やかに減少している。日経先物も日経平均もTOPIXもしかりである。出来高を伴わない上昇は本物ではない。日経先物は上昇ウェッジを形成しつつあり、NYDOWは上昇フラッグを作りつつある。
(寄り付き前)昨日計算したエイペクス15785を目指す展開。階差S構成点は本日ブレイクするもう一つ上にもあり、それは15610処。昨日まで機能していた15300処より、こちらの方がテクニカル的には重要。上昇波動に入ったならば、高寄り後これらS構成点の何れかで下げ止まるはず。下げ止まらなければ、短期高値が決定され、戻り天井と言える。NYDOWは+331(+2.55%)の急伸で 13289となり、昨日まで機能していたレジスタンスライン13000が一回は突破された。月末特有の一過性資金流入も想定されるため、トラップの可能性も充分ある。資金が流動しやすい年末ラリーに向けての乱高下は想定内。乱高下しつつもトレンドを作らざるを得ないのがマーケットの妙味。
マーケットの名言
将軍は常に間違った戦争をしていると言われているが、それと同じように、経済学者は間違ったインフレーションと戦っていると言って非難されてきている。例えば、1946-48年のアメリカの物価上昇の際には、団体交渉の結果生じた賃金の連続的な上昇に多くの注目が集められた。しかし、今では恐らく大部分の経済学者は、この戦後最初の物価上昇は戦時中の流動資産の蓄積と繰り延べられた欲求として生じたデマンド・プルに主として起因したということに、意見が一致している。
サミュエルソン経済学体系第一巻p181『インフレ対策の分析的側面』勁草書房
(解説)デマンドプル(demand pull)とは、需要が供給を上回ることから生じる物価上昇。過剰流動性インフレもこの型。
経営者の資質
日経225先物テクニカル分析
(大引け)始値:15260 高値:15290 安値:15090 終値:15160
出来高減のコマ陰線。高値が15300直前で跳ね返されているので、階差S構成点はまだ効いている。現在の状況をフランクに言えば、直近下げすぎた反動が起こっているということ。これは、週足RCIを見れば分かる。オシレーター系指標が再び機能し始めている。
最大4.5%下落 米住宅価格指数
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20071128AT2M2800Z28112007.html
(寄り付き前)NYDOW +215(+1.69%)だが、12958とやはり13000のレジスタンスラインで跳ね返された。日経先物エイペクスは15785である。
経営者
経営者とは、道無き所に、道を作れる人間である。道が無く家も見あたらない荒れくれた原野に、一筋の道と都市を洞察できるイマジネーション力が必要である。経営者には教科書もマニュアルも無い。逆に、世界や世の中の仕組みを、全く違った視点と次元で見ることができる高次の資質が求められる。それには、大勢に流されること無く、自らの思想の点検とチェックができなければならない。常に本質的に考えるトレーニングが、その基盤となる。ピュアな瞳で世界を見ることである。
非有非無
日経225先物テクニカル分析
(大引け)始値:14830 高値:15350 安値:14800 終値:15240
出来高増のつつみ陽線。日経先物は後場、アブダビ政府の米シティグループ資本参加のニュースにより急騰したが、昨日同様レベルの階差S構成点に跳ね返された。日米共に、レジスタンスラインは効いているが、サポートラインは効かないというテクニカル分析となっている。エイペクスを作る動き。騰落レシオは80まで急伸。乱高下で迷われている方もいるかも知れないが、このような時こそ、平均値の法則が強力に効く。年末に向けてはある程度まとまった資金が流入しやすくなるので、乱高下は充分想定内にしたい。また、乱高下しつつトレンドを形成しているので、平均値の法則の意図を見抜けば、乱高下に心惑わせることは全く無くなる。また、それこそが正しい投資手法であろう。賢明な投資家にとって、乱高下はチャンスである。
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-29062620071127
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-29065920071127
NYDOWは三本目のサポートラインが崩壊し、ファン理論ゾーンに突入。
泡沫企業の最期は1円
http://www.technobahn.com/cgi-bin/news/read?f=200711261637
(寄り付き前)NYDOW-237(-1.83%)、NASDAQ -55(-2.14%)、SP -33(-2.32%)の急落は予測計算通りの動き。 昨日指摘した階差S構成点(15300処)が効いているということは、まだ底打ちではない。年安14660(11/22安値)が直近サポートライン。底はまだまだであり、危うい状況は続く。
マーケットの名言
昨日の非因非果(ひいんひが)とは、因でもなく果でもないということ。本日の非有非無(ひうひむ)とは、「有ると無いという存在と非存在との両者の否定は、同時に認識論的には肯定と否定との両者の止揚に通ずる」中村元『岩波仏教辞典』p672
非因非果
日経225先物テクニカル分析
(大引け)始値:14960 高値:15310 安値:14950 終値:15200
出来高減の上影陽線。高値15310は8/17との階差S構成点で見事に跳ね返されているので、トレンドが変化した訳ではない。
(寄り付き前)25日過ぎの月曜日、年末ラリーもそろそろ意識できるファンダメンタルズがある。積み重なった先物売り玉の買戻し(利益確定)と、そのような資金流入が想定される。陽線であるのが、通常の地合い。陰線ならば、かなり先安感がある。
日常的無常
マーケットの名言
ニルヴァーナが知識の対象では無いからと言って、ニルヴァーナが存在しないと考えるのは益の無いことであろう。確かに、色、感覚等が知られるようには、ニルヴァーナは直接には知られない。感覚器官の存在が知られるように、それの作用を通して間接的に知られるのでも無い。しかし、尚その性質とその作用は、知識の対象なのである。
Samghabhadra
堪能
マーケットの名言
西洋の意識によるインドの発見と解釈の物語ほど面白いものはない。とりわけインドの言語、神話、および哲学に関する新たな事実が次々と明らかとなることによって鼓舞された様々な文化的冒険のすべてを指しているのである。西洋の想像力がほとんど枯渇してしまう日までインドの発見は完結されないであろう。
『エリアーデ著作集・第9巻』せりか書房p7
(解説)研究が苦行ではなく、傍から見ていても、この人はさぞ研究を心から楽しんだのだろうなと思える学者と言えば、例えばアインシュタインやダーウィンが挙げられる。ミルチャ・エリアーデもそんな稀有な学者の一人。一流人は、楽しみ味わい堪能する極意を知っている。人間の能力は、心から楽しんでいるときに、最大限発揮される。
ファンダメンタリスト
人生に於いては後悔こそ麗しい。
マーケットの名言
ある夜ファンダメンタリストと食事をしていて、私は間違ってテーブルの端にナイフを強くぶつけて落としてしまったことがあった。ナイフがくるくる回りながら、宙を舞って、彼の靴にその先端が突き刺さっていくのを、彼は見ていただけだった。彼に「どうして足を動かさないのか?」と、私は叫んでしまった。「それが、テーブルに戻って来るのを待っているのです」と彼は答えたのである。
エド・スィコータ
富裕
万能細胞は面白い。この再生医療は人間の無窮の可能性を示唆し、人類は身体知の新ゾーンの階梯を上り始めた。万能細胞というネーミングも上手い。
http://www.cnn.co.jp/science/CNN200711210019.html
http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20060811ik02.htm
http://gtc.gtca.kumamoto-u.ac.jp/news/Open/DNAmtanaka2.html
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071121-00000000-kyt-l26
大手6銀行サブプライム関連損失1100億円
http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20071121it16.htm?from=top
PKO
PKOとは、Price Keeping Operation。株価対策、株価維持政策のことであり、日銀や政府やなどによる株価維持操作。
日経225先物テクニカル分析
(大引け)始値:14680 高値:15010 安値:14660 終値:14800
出来高減の上影陽線。年安更新は11/20の予測通り。恐らく現在の市場参加者は、新規売りをするには安すぎるように感じられ、かといって新規買いは怖くて手が出せないという心理が大半を占めているのではないかと思われる。行って来いが多いのは、新波動のエネルギーをためているから。
(寄り付き前)先に指摘しているように次なる弱々しいサポートラインは出来高真空地帯の14400(2006/7/21週安)と14020(2006/6/16週安)。想定外の急落も充分ありえる価格帯に既に突入している。個人的には本日から再び京都、名古屋となります。よりまして、ザラ場はお休みとなります。
マーケットの名言
イギリスにおける内乱は、常に自由の原則を承認することに終わっている。イギリスの市民たちを富裕ならしめた商工業は、同時に彼らを自由ならしめるに役立った。そして今度は、その自由がイギリス商工業を発展させるという順になった。このような経過を辿ってイギリスの偉大さが形成された。
ヴォルテール
(解説)ヴォルテールは18世紀啓蒙思想家の旗手。蒙とは「暗い」という意味であり、啓は啓発する意。よって、啓蒙とは、知識に暗い人の目を開かせるという意味。という解説を、かつて、中学生の特進クラスで講義したら、極めて優秀な或る生徒の目がギラリと光った。人間の瞳はコンナに輝くのかという位、本当に彼の瞳の奥がギラリと底光りした。知識を習得した歓喜に満ちた瞳であった。ヴォルテールの「私はあなたの意見には反対だ。しかし、あなたがそれを主張する権利には賛成だ」との言は有名。
天
日経225先物テクニカル分析
(大引け)始値:15090 高値:15170 安値:14770 終値:14820
出来高ほぼ変わらずの陰線。年安まで20円と迫り、昨日のトラップ的上昇を帳消しにする急落。仮に上昇トレンドに転換したとすると、例えば15000円のサポートラインで下げ止まるはずである。このように、現在の地合いはサポートラインが全く効かなくなっているので、上昇トレンドに復帰したとはまだ言えないと思われる。日経平均、TOPIX共、終値では年初来安値更新。
NY原油99ドル
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20071121AT2M2101U21112007.html
(寄り付き前)本来は11/16に入るべきであった下げ三法が、時間のズレと窓空け急落が相俟ったため、昨日の急騰になったと現状のテクニカル分析では思われる。下げ三法の続きならば、あと2日ほど陽線となり、そのあと本来のトレンドに復帰する。
マーケットの名言
人を相手にせず、天を相手にせよ。
西郷隆盛
昔過
日経225先物テクニカル分析
(大引け)始値:14830 高値:15240 安値:14750 終値:15210
出来高急増380円の長陽線。11/8に計算したE計算値14890を本日達成。年安更新後の出来高増長陽線であるから、通常であれば底入れサイン。しかし、頭は5日移動平均に抑えられたままであり、25日線も15日線も下を向いたまま。昨日11/19の高値15310も抜けず。よって、本日をもって底打ちであるとの確率は低いと思う。下げ三法に見られる一時的な買戻しレベル。想定される底打ちサインは、下方ウェッジ陰線を形成後、上昇するというパターンが、現状では確率が高いと思われる。このような上げは逆効果とも言える。
(寄り付き前)NYDOW-218(-1.66%)急落は先週からの予測計算通りの動きであり12958と心理的節目の13000も割れた。これが、底が無いように売り続けるゾーンのマーケットの値動き。本日の日経先物も年安更新後、買い支えが入るかがポイント。サポートラインは出来高真空地帯の14400(2006/7/21週安)と14020(2006/6/16週安)。市場関係者の想定外の急落も充分ありえる価格帯に突入する。
マーケットの名言
昔過(せっか)を思うことなかれ、ただ、事業を勉めよ。
(解説)昔過とは過ぎ去った過(アヤマ)ちのこと。それを感情的に思い出す暇があったら、唯今の手近の事業(なすべきこと)の努力に集中せよという古言。
エイペクス
日経225先物テクニカル分析
(大引け)始値:15210 高値:15310 安値:15040 終値:15070
出来高減の上影陰線で、上窓は埋められず5日線に抑えられ先安感が強い。騰落レシオは64.0(8/17=56.6)まで低下、サイコロジカルラインは8.33%と2006/9/6以降でも最も低い。今週の日経平均は、過去データ累積からだと年末までで一番上昇率が高い(今年は捨象)週となっている。今週末23日(金曜日)は祝日となり、あと3営業日しかないことに注意。株式相場から逃げる資金と、売り仕掛けと、買いの見切売りが相俟った時、急落は来る。
サブプライム連鎖:京都府の人口が約263万人であるから、その規模の大きさが窺える。
http://sankei.jp.msn.com/economy/finance/071118/fnc0711181750001-n1.htm
(寄り付き前)17日タームの新波動突入後の今週は、ウェッジを徐々に形成し、エイペクスに収束する動きになる可能性が一番高いと予測される。その次にはフラッグとなる確率が高いと思う。出来高がどのタイミングで増加するか、あるいは増加できるかがポイント。ガタリとした急落の可能性は常にある。週足では3週連続で出来高を伴って下値切下げ続落である。サポートラインは14400(2006/7/21週安)と14020(2006/6/16週安)。月足基準線15650は心理とテクニカル双方で重要であり、月足の雲ネジレは効いている。月足遅行スパンが実線にかかりつつあるので、下げるとすれば下抜けし、大きく下げることを示唆。現在の様に24ヶ月線(15796)を大きく下回っているのは、2000/7以来。つまり、今後一期26日間は、大きな下落波動となるか、底打ち反転上昇できるかの分水嶺となる。
価格
マーケットの名言
肝心なことは価格以外に重要なことは何も無いということである。あるいは、成功する不動産投資の指針を言い換えると本当に重要な変数は三つだけである。価格、価格、価格である!直接価格を見ることができる場合には、価格のディリバティブに過ぎないものを調べる理由は何もない。世界中の全てのインディケーターが、マーケットは上がるべきと指し示していたとしても、もし価格が上昇していないなら、価格は上昇していないことになる。それほど単純である。
ラッセル・サンズ『タートルズの秘密』パンローリングp23-4
正直正路
古都散策
本日から再び古都京都。最近は毎週訪れているので、金閣も東寺も本願寺も醍醐寺も、自分の家の庭先の様な気がしてくる。自分の庭に東海道新幹線を通し、N700系を走らせ、古都の紅葉が見たくなったので散策に行くのである。パリのルーブルも、ロンドンの大英博物館も、ニューヨークのメトロポリタン美術館も、全て自分の庭先にあるのだが、管理が面倒なのでそれぞれの国家に任せてある。モナリザもサモトラケのニケもミロのビーナスもマヤ彫刻も、見たくなったら私の為に整備され待機している飛行機で行けば良い。こう考えると、気持ちが悠揚としてくる。この様にイマジネーションの力は愉悦そのものであり、実在するパワーである。誠に全世界よりも広大なものは心である。心は一瞬にして人類の全歴史を自由自在に横断できる。心の力は現実を動かす最強のパワーでもある。この力を使わない手はない。
個人的には今日のザラ場はお休みです。
日経225先物テクニカル分析
(大引け)始値:15190 高値:15200 安値:15030 終値:15190
昨日予測した通り100円以上(160円)のギャップダウン(GD)窓空け急落、アイランドリバーサル形成は戻り天井の強調。頭は5日移動平均15274に抑えられた。しかし、出来高増下十字は底打ちサインでもある。ポイントは25日移動平均、76日移動平均が下を向いていること。よって、本日は底打ちではなく、新規17日タームの下落波動がほぼ決定された急落であると予測計算する。
マーケットの名言
天地は正直の入れ物なり。この正直を中に込めたならば、いかにも長久なるべきものなり。正直正路にて、寝ても覚めても売買のことを心につけたならば、何商いにても福徳あること疑うべからず。
徳川経済秘録上の末尾
気盛ん
日経225先物テクニカル分析
(大引け)始値:15560 高値:15600 安値:15360 終値:15390
出来高減包み形状陰線。窓埋め後カブセ→包んだため、短期高値をつけた可能性が高い形状。昨日指摘のネック・ラインがきちんと機能している。安値は5日線に支えられた。戻り(逆押し)すら弱いという印象。明日、100円以上のギャップダウン(GD)で寄り付くならば、アイランドリバーサルを形成し、戻り天井形が強調され、新波動17日ターム(11/13開始)も下落波動であることがほぼ決定される。N波動理論計算値からは、直近の戻り(逆押し)は15670処。ここをメドに再び下落すれば、下落N波動は正確に継続。直近N波動起点10/11高値からは2560円下落(11/12安値)していることに注意。
以下の記事からも分かるように、サブプライム問題は次から次へと芋づる式に噴出してくる。経営的思考力が欠如した構造的な問題であるからだ。本ブログでは数ヶ月前からその構造性を指摘している。
米ベアースターンズ1300億円損失
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20071115AT2M1500Y15112007.html
みずほFG、1700億円損失
http://sankei.jp.msn.com/economy/finance/071114/fnc0711142140013-n1.htm
28兆評価損
http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=90003017&sid=atQ1Mygu9odM&refer=jp_news_index
(寄付き前)NYDOWは予測計算通りの急騰後の急落。レジスタンスラインが効いているので決して上昇トレンド入りした訳ではない証左。本日の日経先物は、昨日空けた窓を再び一日で埋めてしまうかがポイント。そうなると、11/14が短期高値となる。
マーケットの名言
勢い振るわば、天下に強敵なく
気盛(さか)んならば、天下に難事なし
吉田松陰全集『金子重輔に与ふる書』
(解説)勢いを奮って事にあたれば、天下に強敵は無く、気力が充実して溢れていれば、天下に難しいことは何も無い。金子重輔は、1854(嘉永7)年ペリー率いる軍艦が下田に来たとき、松陰に従った同志。萩には二人の銅像がある。
企業経済学
日経225先物テクニカル分析
(大引け)始値:15400 高値:15530 安値:15360 終値:15530
出来高減の陽線。下落途上の自律反発ゆえ15550の窓は埋められず。N波動が新規に突入したための反発であり、トレンドが変化した訳ではない。新規エイペクスを作る動きでもある。日経先物の重要ネック・ラインは15630(9/10, 10/8安値)となる。
11/13NYDOWは出来高減の下位の長陽線なので、一時的なトラップの可能性が高い。急騰→急落パターン。
(寄付き前)CME15435(大証比+395)と急伸したことにより、日経先物は寄り付連れ高後も買いが継続して流入できるかがポイント。買いが継続しなければ寄天失速気味の長陰線となりやすい。15550が窓埋めライン、5日線15536。NY原油は予測計算通りの急落。
マーケットの名言
企業にとっての第一の責任は、存続することである。換言するならば、企業経済学の指導原理は利益の最大化ではない。それは、損失の回避である。従って企業は、事業に不可避的に伴うリスクに備えるために、プレミアム(余剰)を生み出さなければならない。リスクに対するこのプレミアムの源泉は一つしかない。利益である。
P・F・ドラッカー『現代の経営・上』ダイヤモンド社p64
連日の年安更新
地球を見るハイビジョンカメラ
スマイルシャッター
http://bcnranking.jp/news/0711/071113_8977.html
米イートレ破綻観測:一日で58%の急落
http://www.technobahn.com/cgi-bin/news/read?f=200711131513
日経225先物テクニカル分析
(大引け)始値:15180 高値:15250 安値:14980 終値:15040
出来高微増の陰線。一陽介在七陰連で先安感強い。日経平均は年初来安値を再び更新、日経先物は辛うじてその10円手前で踏みとどまる。終値からすれば八日続けて下値切り下げの続落。底が無いように売り続ける手法が奏功。騰落レシオは65.1まで低下しているが、底打ち感はない。
NYDOWのチャート形状も極めて悪い。8/17安値の12517を目指している形状。2002/3/19からの週足は3349(31%)の下落となっている。この下落率を今回にあてはめると、9796となり、10000を下回る。
(寄付き前)E計算値14890を目指す展開。ここを達成後の自律反発があるかどうかがポイント。急落も充分想定される。
マーケットの名言
つきまくりでした。(稲尾和久氏がシーズン42勝したときのインタビュー)
年安更新
日経225先物テクニカル分析
(大引け)始値:15230 高値:15290 安値:14970 終値:15220
8/17には、年安底ではないと予測計算していた15230の年初来安値を、本日更新した。8/19本ブログ参照。本日の日足は出来高増の下十字。仮に25日線が上向きだったら底打ちの可能性もある形状だが、現実はそうではなく逆。下十字自体は、売り勢力の衰えを示唆するが、下落途中の下げ三法的に働くこともある。10/22から本日で16日となり、17日タームには一日不足しているが、出来高増の下十字形状が出現したので、本日で17日タームは終了と見てよい。下落N波動も一波動完了。明日から17日タームも新波動。新波動突入であり、下げ止まりという意味ではない。騰落レシオは67.3まで急落したが、8/17には56.6だったのでまだ下落余地はある。日経平均過去データからだと11月は強い月。11月に年安値をつけるのは、直近では2000/11/22、1994/11/25、1993/11/29。オシレーターもサポートラインも効かなくなっているこのような年安更新急落時には、エイペクスとウェッジが極めて精緻に効く。エイペクスを知りたい方は、右の検索窓にコピーし検出して下さい。
(寄付き前)寄付き後下値が安定するまでは、先週からの「底が無いように売り続ける」手法が奏功する。その後は、年安値の15230を下ブレイクすれば、11/8に計算したE計算値14890を目指す展開になる。出来高真空地帯なので、想定外の下落幅に注意。
認識力
マーケットの名言
バブルというものは、はじけた後に、初めてバブルであったと認識できるものだ。
出典:アラン・グリーンスパンFRB前議長
(解説)渦中にあるときに、何が起こっているか、洞察し分かる人間は極めて稀。通常、後々になって、あれは・・であったと、分かるもの。
周期性
マーケットの名言
価格に周期性は無くても、ボラティリティには周期性がある。平均値への回帰はそれほど強くない。
ジョン・ボリンジャー『ボリンジャーバンド入門』パンローリングp128
ウパニシャッド
古都
本日から再び古都。第5世代新幹線N700系に乗って、サーンキヤとサンスクリットの研究を深めるために京都へ行きます。思えば、これほどとびっきり極上の贅沢な時空は、現代において他にあり得ないかも知れません。至福の時間です。
日経225先物テクニカル分析
(大引け)始値:15780 高値:15850 安値:15550 終値:15550
出来高微増の下放れ黒二本。終値15550円は昨日計算したV計算値15510円の40円違い。理論計算値通りに推移している。故に本日をもって、下落N波動の一波動完了としても良い。下放れ黒二本ゆえ、先安感強し。つまり11/12月曜日から新規下落波動突入の可能性が増してきた。
(寄付き前)NYDOW続落はウェッジフォーメーション通りの不安定な動きであり予測計算済み。日経先物はV計算値15510を達成すると、一旦は下落N波動(本日22日目)の完了となり自律反発が想定される。17日タームの10/22からは15日目、下落N波動一期三節は26日であり、本日がその22日目であるから、日柄的にも一波動終了が近い。もちろん、下落波動が終了し下げ止まるという意味ではない。その兆候は無い。
志の有無
人間の価値を決めるのは志の有無。それは、その人のちょっとした歩き方を見ても分かる。志のある方の歩き様は、充実している。
マーケットの名言
冨の眩惑に盲いられ、軽薄に生きている愚か者には、彼岸への旅は意識にのぼってこない。この世があるだけで、他の世界がないと考える者は、いくたびも私の支配下に陥る。
『世界の名著・ウパニシャッド』中央公論社p136
(解説)寸鉄、人を刺す名言に満ちているこのような名著が実在し、連綿と人類文化史に受け継がれていることこそ、奇蹟かもしれない。
ボラティリティ
日経225先物テクニカル分析
(大引け)始値:15780 高値:15860 安値:15630 終値:15740
昨日からの予測計算通りの続落。出来高急増230円窓空け上下影陰線。7/26-27の窓が290、8/15-16の窓が160円である。9/11安値15610に辛うじて支えられた。
直近下落N波動(起点10/11高値)の理論計算値は次の通り。日柄も値幅もN波動形状も、ほぼ理論計算値通りに進行している。
V計算値:15510
N計算値:15590
E計算値:14890
(寄付き前)NYDOW-360(-2.64%)は先週からの予測計算通りウェッジフォーメーションからの急落。CMEも昨日の予測通り15850(大証比-280)。底が無いように売り続けるゾーンに突入であり、一気に15230円(8/17安値)年安更新も想定される価格帯。
GM過去最悪赤字 http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20071107i316.htm
GMは米自動車業界或いは覇権国家資本主義企業の象徴でありスーパースター。しかし『晴れた日にはGMが見える』とは昔日の凋落。降る雪や明治は遠くなりにけり(中村草田男)
マーケットの名言
この図は明らかに19日のボラティリティサイクルを示しているが、このサイクルは重要な転機の印であることが多い。またこの図はボラティリティ理論の最も重要な点、すなわち低いボラティリティが高いボラティリティを生み、高いボラティリティが低いボラティリティを生むということを明瞭に示している。
ジョン・ボリンジャー『ボリンジャーバンド入門』パンローリングp199
窓
夜の暗さ
http://mainichi.jp/area/mie/fushigi/news/20071017ddlk24070021000c.html
孫氏の経営哲学は一枚上手
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0711/06/news121.html
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071107-00000012-zdn_n-sci
日経225先物テクニカル分析
(大引け)始値:16340 高値:16360 安値:16090 終値:16130
出来高微減の包み陰線。出来高も増加していないので底入れサインではない。昨日の陽線が帳消しになった形状であり、三羽烏(黒三兵)の類型。ここから先は出来高希薄地帯に突入し、下げ足も速いだろう。加えてここから先は一時的にオシレーター系指標が機能しなくなるゾーンに突入。早々と8/17には予測計算していた15230割れが現実味を帯び始めてきた。出来高増のTOPIXも本日終値で雲下。日経先物週足は52週と26週のDCであり雲下。騰落レシオ(東一)は11/6で90.7であるから、まだ下げ余地はある。NYDOWは7/19(起点)からと、10/9(起点)からが、隔擬である可能性が高まりつつある。隔擬とは、時間間隔を置いて、類似の波動を描くこと。
(寄付き前)スローストキャスティクス%Dが10%と8/17(7%)レベルにまで低下していので、昨日に続き時間間隔からも一旦は自律反発が想定される。ポイントはその後も買いが継続するかである。上昇波動復帰のためには、上に空く窓二つを埋める必要がある。NY原油は需給逼迫により97ドルまで急伸したが、この需給逼迫が果たして事実であるか疑問。面白いもので、こうなると、突如、どこからか出現してくることもある。個人的には原油に関しては売りの好機だと思う。
美学
日経225先物テクニカル分析
(大引け)始値:16150 高値:16360 安値:16150 終値:16270
出来高増の上影陽線。戻りは16360までであったが、安値が16150まで更新したことにより寄り前に指摘した16210(10/25安値)と週足先行スパン16165を下ブレイクしてしまった。これによりコンティニュエーションパターンの可能性は無くなった。15610(9/11安値)、15230(8/17安値)が次なる弱々しいサポートライン。日経先物、日経平均とも終値は雲下、TOIXは雲中。数日後に雲ネジレがあるので、タイミングがよければトレンドが変化する可能性はある。
(寄付き前)直近高値から690の急落をしているので、時間間隔からは一旦は自律反発するタイミング。本日の終値で16450(11/5高値)を超えられれば短期安値が11/5安値16220となり、しばらくはコンティニュエーションパターンとなる可能性もある。サポートラインは16210(10/25安値)、週足先行スパン16165だが、16000円の価格帯以外は出来高が極端に少ないので動きやすい。
マーケットの名言
美学とは大きな誘惑だ。いやそれどころか抵抗できぬ誘惑でさえあるということを認めねばならぬ。もろもろの芸術を生き生きと感じとる人は、ほとんど誰でも、感じとるということより、少し余計なことをしている。彼らは自分の享受を深めたいという欲求から逃れられないのだ。
『ヴァレリー全集』レオナルド・ダ・ヴィンチ論(筑摩書房)p109
階差S構成点
日経225先物テクニカル分析
(大引け)始値:16440 高値:16450 安値:16220 終値:16300
出来高減の二重窓空け陰線。本日で第三サポートラインも下ブレイクしたので、ファン理論から更なる下げが決定。日経先物と日経平均は終値での雲下抜け、TOPIXは雲中。10/22に新波動17日タームが下落波動であることを予測計算したが、本日で10/22終値16440を下回り、予測計算通りの動き。本日安値16220は10/25安値16210に辛うじて支えられたが、次々にサポートラインを下ブレイク。状況は8/17前夜に似て来つつあり、大幅な急落が時間の問題であることを示唆。
ISM非製造業景気指数低下
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPnTK805997920071105
(寄付き前)階差S構成点16600が最重要。上昇トレンドとなるならば、このラインは出来高を伴って楽々と突破できるはず。逆にこのラインで再び跳ね返されるならば、レジスタンス特性が強固となる。ノーマル・ストキャスティクス%Kが0%であるが、下落トレンドだとこのまま更に下落することもある。サポートラインは先行スパン16297、16210(10/25安値)、週足先行スパン16165であり、このラインを下ブレイクすると8/17並の急落が想定される。先にメガトン級の材料が出現するかも知れないと予測していた。実は中国経済がその可能性として、非常に高まりつつあると言っておく。これは中華バブル崩壊からの急落を指す。今週の日経平均過去データは、週足レベルでは1年で最も上昇率の高い週(今年は捨象)ではある。ちなみに11/18からの週も同様に過去データに於いては上昇率が高い。過去データと今年の波動の共鳴性は、5月前後は強かったのが、8月に崩れた。11月はその3ヶ月後の時間間隔ではある。11月は累積過去データからは上昇率が年間三位の月であり、加えて乱高下も激しい月である。
読書力
JRのインフラ
先日JRの料金システムトラブルを報告したので、良い話をしたい。最近、東京-京都間を第5世代新幹線N700系で往復することが多い。東京発の新幹線に乗って、京都駅に着き、ドアが開く瞬間の時間は、時刻予定表と1秒たりとも違っていなかった。私の腕時計はデジタル電波時計だから、1秒とは誤差がない。起動から3分で最高時速270km/h(山陽区間は300km/h)に達し、車体傾斜システムによりカーブ走行時も傾斜はほとんど感じず、東京から京都まで疾走してきた総重量630トンの新幹線のドアが、予定時刻と1秒の誤差も無く開くのである。車体傾斜システムとは、270km/hでカーブを曲がっても、テーブルの上に置いた紙コップのコーヒーがほとんど変化ない車内傾斜コントロール。普通の人であれば、東京から京都までは一直線の軌道線路上を走っているように感じられる。あらためて驚嘆すべき総合技術力であり、もの凄い几帳面さでもある。バックボーンには熟練した精神文化と鉄道工学が無くては、こうはできまい。新幹線の安全神話はここにあろう。JRの名誉の為に補足しておくと、出発の時刻は乗客の乗り降り遅速があるため多少は前後する。
マーケットの名言
江戸時代の儒者が漢籍を読んだあの正確無比な読書力は、漢文を作る修練が、一方では必ず行われていたからである。明治以降の中国研究は、この必須の修練を怠っていたために、その実力は、はなはだしく低下している。
吉川幸次郎
歴史家
日経225先物テクニカル分析
(大引け)始値:16540 高値:16640 安値:16490 終値:16490
出来高増の窓空け上影陰線。寄り前に指摘した10日線、転換線のサポートラインは下ブレイク。重要な階差S構成点16600がサポートとして働かず、再びレジスタンスに豹変してしまった。個人的な思いになるが、今年は8月から出張研究が多く、旅先のホテルに着くたびに全国一般紙の一面に「急落、全面安、市場不安」の白抜き文字が踊る夕刊を本日もまた受け取ることとなった。その頻度の多さはマーケットが尋常ではない証拠でもあろう。理由は、世界のマネー潮流に、数世紀に一度というパラダイムシフトが起こっているからだ。このシフトは今後十数年に渡って継続し、200年に渡る現代マーケットの中でも最も値動きの激しい数十年となろう。投資家の資質として歴史を学べと言ったジムロジャーズ氏はその意味では正しい。例えばアメリカに旅すると、観察眼のある注意深い旅行者ならば、先ず感じるのはアメリカの経済的な貧しさと精神文化の退潮である。マネーが少しずつではあるが、彼の地から引いている様が分かる。加えて、それを支える人材も哲学も思想も皆無である。昨年暮れから本年年頭にマーケット関係者に多く語られていた「雲ひとつ無い快晴のマーケット」と言う文言を思い出してもらいたい。
(寄付き前)10/25に「NYDOWはウェッジフォーメーションらしい不安定な値動き、近日中の300クラスの急落が予測される」と予測計算した通りのNYDOW -362(-2.60%)の急落。これがウェッジ(→フラッグ)フォーメーションからの急落である。また、背反律のトラップが続いていた中で、上昇がトラップであるとの予測もその通りの値動きであり、日経先物は本日16600割れとなり再び上昇トレンドシグナルを打ち消す。本日の日経先物のポイントはこの階差S構成点16600がレジスタンスとなるか否かである。CME16510(大証比-400)、サポートラインは10日線16590、転換線16560、10/25安値16210、先行スパン16107。フォームから還元されるフォーメーションが如何に重要か。フォームが因であり、プロセスがフォーメーションであり、プライスが果。これがマーケットの因果の法則。人は視覚で感じ考え行動するからである。個人的には、本日から再び京都と大阪への研究出張となりますので、ザラ場はお休みします。
あきらめてはいけない
マーケットの名言
歴史とは歴史家の経験である。これは歴史家だけが創造したもので、歴史を執筆することは、歴史を創造する唯一の方法である。
マイケル・オークショット(Michael Oakeshott 1901-1990)
自由奔放
日経225先物テクニカル分析
(大引け)始値:16820 高値:16910 安値:16800 終値:16910
出来高減の窓空けコマ陽線。高値は25日線16916円に抑えられ、安値は76日線16765に支えられた。NY連れ高後伸び悩みパターンは変わらず。ノーマルストキャスティクスは100%。株価移動平均乖離線の75日乖離線と25日乖離線が逆転していることには注意。
(寄付き前)CME16855となったことにより、オーバーシュートゾーン突入。17000は出来高が多く、ここから先は上値が重い。NYDOWはフラッグフォーメーション継続。FF金利0.25%利下げ。FRBのFOMCが微妙な市場操作を繰り返していることにより、アメリカ経済は辛うじて保っている状況。FOMC声明「インフレリスクと景気の下振れリスクはほぼ均衡」。NY原油は95突破、NY金も795。
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-28650320071031
マーケットの名言
―人は自由であるように宣告されている
ジャン・ポール・サルトル(Jean-Paul Charles Aymard Sartre 1905-1980)
(解説)昨日に続き数世紀に一人という哲学者の名言。では、人生における自由とは何か。十人に問えば、十通りの答えが返ってくるだろう。何をもって自由とするのか。その多彩さと、一人ひとりの感性の違いに驚くであろう。教養とは他者の心情を推し量れる能力。感受性が高い人は共感能力も高い。