7月末
(大引け)
始値:13380 高値:13490 安値:13250 終値:13360
出来高増迷いの十字は月足陰線を誘導。今のマーケットを象徴するような動き。昨日の陽線時に本日のように出来高が増え、本日の迷いの十字時に出来高が減少するならば、先高感もあるが、その逆。
(寄り付き前)
NYDOWは +186.13 (+1.63%)の 11583.69 となり、二日で+452.61。一見強いようではあるが、このような上げ方は、上昇ウェッジをつくってしまうので、この先の結末は何度も言っている通り。
本日の日経先物は、7月始値13490を終値で上回れるかがポイント。スローストキャスティクスもノーマルストキャスティクスも%Dが44となっており、50を支えられず。これは、上昇しても限りがあり、そのあとの一段安を暗示している。
個人的には本日は神田古本街と国会図書館で文献探索。そのあと京都→比叡山→琵琶湖となる。
マーケットの名言
イチロー選手への質問「安打を打つ執着心が自分よりすごいと感じたことのある選手に会ったことあるか」
その答え 「ほとんどないですね。王監督は安打を打つ気持ちが自分より強いと感じた人はいなかったそうです。
ただ『イチローが自分より強いかもしれない』と言ってくれたことがありました。日本でプレーしているときですけど」
日米通算3000本安打時のインタビューにて
月末効果+リバウンド
apex(エイペクス)とは、先端ということ。
マーケットでは三角の頂点を言う。アペックスと誤表記されることもあるが、正しくはエイペクス。
直近154日のエイペクスは次の計算。
2007/12/12高値16150
2008/ 3/17安値11610
加えて2で割ると、現在のエイペクス(先端)13880となる。154日とは、2007/12/12~2008/7/30の間であり、76日波動の2倍+2日。誤差を勘案しての日柄。つまり、波動が収束しやすい数値。
本日高値13390はこれより500近く下であるから、弱い地合いと言った。
強い地合いならば、エイペクスの上で推移する。ここまでの説明でお分かりだと思うが、上昇トレンドならばサポートライン、下落トレンドならば戻り高値メドとなりやすい。
エイペクスは、分足、時間足、日足、週足、月足でも使える。
日経225先物テクニカル分析
(大引け)
始値:13140 高値:13390 安値:13110 終値:13370
出来高減の陽線はやはり弱い。上昇トレンドに復帰するためには、このような時に出来高が増加しなくてはならない。数日上昇したとしても、一時的なリバウンドの域を出ないだろう。
直近154日のエイペクスをとると、13880となる。76日波動をとってみても、やはり弱い地合い。
航空会社の事故率
http://allabout.co.jp/travel/airticket/closeup/CU20050520A/index.htm
(寄り付き前)
NYDOWは+266.48(+2.39%)の 11397.56 と前日の下げ幅以上のリバウンド。原油下落の逆相関もある。
日経先物も、急落後のリバウンドと月末効果が相俟うか。出来高が昨日以上に増加し、基準線13315を終値で上回れるかがポイント。25日線13244。
マーケットの名言
士たるものの貴ぶところは徳であって才ではなく、行動であって学識ではない。
吉田松陰
暴落前夜
ヘッジファンドの仕掛け方:商品とドルの逆相関は、本ブログでもかねてから指摘している通り。
http://jp.reuters.com/article/businessNews/idJPJAPAN-32955120080729
(大引け)
始値:13300 高値:13350 安値:13020 終値:13130
出来高増両影陰線は、13000割れ寸前の安値13020で辛うじて支えられた。始値は25日線13274、高値は基準線13325、終値は転換線13155の位置。米国株急落後の本日の日経先物の戻りが弱いのは、急落にそれなりの意味があるということ。意味が無いならば、テクニカル的指標も底を示しているので、急速に値を戻しても良いだろう。それが出来ないのが今のマーケット。本日が目先底である可能性は低いだろう。
日経先物は下向き46日線が、76日線との上からのDC。これは 2007/11以来。この時は二つの線が、もつれるようにして落ちて行った。
(寄り付き前)
NYDOW -239.61( -2.11%)の 11131.08と、-200~300クラスの急落は当たり前のこととなりつつある。
「ああ、またか」と思われた方も多いのではないか。
本ブログではジョージ・ソロスの言葉を何度も引用して、このような状況の危うさを警告している。
しかし、予測計算通りに、このような状況になりつつある。
降水確率で傘を持ってゆく分水嶺は40%前後であろうか。
このような推移が続けば、歴史的な暴落となるであろう確率は、それよりは高いと思われる。
役者はそろいつつある。
そのジョージ・ソロスの言葉を確認したい方は、左下の検索窓に「ジョージ・ソロス」と入れて頂ければ検出される。
マーケットの名言
めったにケガをしないのは
常に、全力でプレーしているから
マイケル・ジョーダン
(解説)危険の伴うプロ選手でありながら、長期間に渡りめったにケガをしないとは、確かに一流であろう。補足すれば、練習への集中力と真剣さが、深いため。深く集中する習慣が身についているため。
カレンダー効果
(大引け)
始値:13320 高値:13480 安値:13300 終値:13350
出来高減の上影上十字。7/25の長陰線の下落分、自律反発したがっていたが、出来高が増加できないため迷いの上十字となる。下値は25日線13303に支えられた。
WTI原油は、もう一度高値を取りに行くか、ワントップで終了するかの、境目。
消費者物価指数1・9%上昇、15年半ぶりの伸び
http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20080725-OYT1T00264.htm
(寄り付き前)
先週の週足は上影陽線。週足レベルでは、徐々に出来高が減少しつつある。過去データ通りの玉推移。
日経平均累積過去データからだと、今週は先週と同程度だが、次週(8/4-8/8)は悪化する。
買いポジか、売りポジかは、エンターとイグジットのタイミング、ホールド時間、戦略で決まる。一律的には決められない。
8月足過去データは、7月足よりは良い。
7月始値は13490。それ以上に行かぬと、7月足が陽線にならない。
マーケットの名言
普段は厳しい練習をしてきました。瞬間的に判断する能力や勘を養うための訓練、いわば人間力を鍛えるためです。瞬間的な判断力は日常生活の中でも培われます。だから選手には、本をよく読めと言いました。
尾藤公:元箕島高校野球部監督『日経ビジネス』2008/7/28号p1
真夏の延暦寺
NYDOW +21.41 (+0.19%)の 11370.69とやはり反発力が弱い。
真夏の延暦寺
真夏の比叡山延暦寺ははじめてだ。日本一長いと言われる急勾配ロープウェイに乗って、根本中堂へ行く。その車掌さんに聞いたところ、11月下旬の紅葉が最高の景色だと言う。
驚いたのは、その冷涼たる空気。真夏にも関わらず、木影もしくはお堂に入ると、冷涼たる風が吹く。ある意味、贅沢な空気である。
足下に琵琶湖を眺め、鐘をつけば、異次元の空間。
何故、古来の中堂が回廊であるか。それは、精神の奥深さ、多次元性を表現しているに違いない。現代建築で、これほど精神性が高い空間は、あまりないだろう。
中学生の時に来た折は、そのプラーナの豊饒さに驚いた。
今でも別の面で感銘を受ける。その歴史性の深さはダテではない。
予測計算通り急落
(大引け)
始値:13620 高値:13620 安値:13330 終値:13360
寄り付坊主ボラ-290陰線は出来高が少ない分だけ中途半端な弱い下げ方。
(寄り付き前)
NYDOW急落 -283.10( -2.43%)の11349.28 は、上昇ウェッジからのそれであり、予測計算通り。これが上昇ウェッジからの落ち方。7/23に指摘した「一見強いようであるが、モロいパターン」。テクニカル分析の妙味。
日経先物は上昇フラッグであるが、急落は同じ。多少のタイムラグがあったが。
マーケットの名言
あらゆる存在は無相である。それらのものには実体があるのではない。
心は存在しないのであるから、あらゆる存在は思唯を離れている。
考えることも知ることもないのであるから、だから、思唯は存在しないのである。
首楞厳三昧
比叡山
(大引け)
始値:13390 高値:13660 安値:13340 終値:13660
出来高増大引け坊主陽線はボラ+320。tit for tat戦略が身についている方なら、仮に寄り売りで入ったとしても、逆指しロスカット後に買い玉を建てたはず。意外高は何度も経験しているように、一波動末期には良くあるケース。システムでトレードできている方は、方向性は小さな出来事にすぎない。
二番底は黙って買え
7/16安値12650は二番底になるか?
直近三日の急騰で、このまま上昇トレンドになるのではないかと考えられる方も多いのではないかと思われる。マーケットの雰囲気は、たった数日でがらりと変わるもの。7/16安値12650は二番底になると考える方が、多数派かと思われる。
しかし、当方の計算からだと、このポイントは二番底にはならないと予測している。諺「二番底は黙って買え」らしく上昇しているときに、大方のコンセンサスに逆行し、一段安を言うのはちょっと勇気がいるが。と言うほど、大げさなものでもない。
(寄り付き前)
NYDOWは+29.88 (+0.26%)の 11632.38 と、反転力が弱い。底打ち上昇とまでは行かぬようだ。WTIは124まで大幅下落。この高値からの下落幅は、波動が変化した結果と思われる。
本日の日経先物は、昨夜夕場とCMEで上昇した分、高寄りとなり、更に上昇し陽線とならねば、カブセ陰線となる可能性が高い。つまり目先戻り天井の形状となりやすい。
25日移動平均13390、26週移動平均13475、13週移動平均13769。
個人的には、本日から比叡山の寺院に行く。琵琶湖近く。大乗仏典、首楞厳三昧、維摩、金剛般若、世親、中観、唯識等の書籍を携え、坊主の話を聞き、坐す。今日から4日ほどは寺にも泊まり日常生活から遊離する。非日常性は、頭脳に新鮮な刺激を与える。そんな夏休みらしい生活。世俗から離れるが、インターネットがあるため、世俗にアクセスはできる。
ドテン買い→戻り天井
普段は通勤電車を利用しない(必要がない)が、時折、社会観察のために乗ることもある。都内の通勤時間帯のそれは、凄まじい混みようでもある。電車に押し込まれ、車両の真ん中辺に行ってしまい、その方が降りる駅で降りられずに苦労している方がいることがある。このとき、「すみません。降りますので空けて下さい」とひとこと言えば、さっと人は空間をつくり、通り道を作ってくれるものである。「すみません」の一言でも良い。見知らぬ人なので礼儀正しく言えば良いだけのこと。しかし、大の大人が、簡単な一言を発せられずに、もそもそモガイテいる。気配を察して、空間を作ってくれる方もいるが。見知らぬ人とのコミュニケーション能力がほとんど無い都会の密閉空間ではある。
先日の月曜日、京都からの帰り道である新幹線の中のこと。私はノートパソコンや多くの書籍と共に移動するので、海外旅行で使う大型のトランクケースを持ち歩いて移動している。新幹線各車両の最後尾に、大型のトランクなどを入れる荷物置き場がある。ここに自分のトランクを置き、少し離れた席にいた。しばらくして、確認をしに来たところ、私のトランクが置いた場所に無いのだ。知らぬ間に、反対側のスペースに移動されていた。恐らく、近くの人が、自分の荷物が見やすいように、邪魔となった私のトランクを勝手に移動したものと見られる。しかし、勝手に移動された方は気持ちが悪い。車掌さんに聞いたところ、直ぐに人の荷物を無断で移動した人を見つけてくれた。その方は、車掌さんに促されて「勝手に動かして、申し訳ございませんでした」と何度もペコペコ頭を下げた。良い年恰好のビジネスマンである。ひとこと、言ってくれれば、なんでもないことなのに。
見知らぬ他者は恐怖の対象か、敵か、という社会通念でもあるのだろうか。見知らぬ他人は、温かく、話が分かるという通念が社会に広がれば良いと思う。
「誰でも良かった」とは、最近よく聞かれる言葉。この「誰でも」とは、一度も会話したこともない他者。
日経225先物テクニカル分析
(大引け)
始値:13180 高値:13410 安値:13100 終値:13360
出来高増陽線は、25日線13390に抑えられた。ドテン買いから、戻り天井近しの売り転換は、あくまで一戦略。買いボジだろうが、売りポジだろうが、どちらでも良い。
LCC
LCCによると、成田-クアラルンプール間の航空運賃が、2万円以下(燃料費税込み)になると言う。
例えば、座席のモニターで、企業のコマーシャルを流しっぱなしで、更なる格安航空運賃もできそうではある。
(寄り付き前)
NYDOWは引け前に+135.16 (+1.18%)と急騰し 11602.50 。この値幅の上昇が、仮に一週間以上継続できるならば、底打ちの可能性もある。最低必要条件ではあるが。
本日の日経先物も、先週末に指摘した売り玉ドテン買いモードが、継続できるかがポイント。
しかし、仮に本日も陽線ならば、上昇フラッグを形成してしまい、数日内の急落が予測計算されることとなる。一見強いようであるが、モロいパターン。薄商い→仕掛けの繰り返しであるから、タイムラグは想定内。寄りでの買いポジが、30分後には売りポジ転換という発想。自分の考えに固着せず、より柔軟に対応することが必要。
頭の良い人、理知的な人ほど、実は、自分の分析結果に固着する傾向がある。トレーダーの神のように言われ、一世を風靡した人間の、思いがけぬ躓きがここにある。歴史は最高の教師である。マーケットは論理的推移的ではない。当てようという点からマーケットを見なくなると、何かが見えてくる。
個人的に言えば、当方は折に触れ予測計算を書き、結果として間違ったそれも、修正せずそのまま掲載している。何故かと言えば、当たるとか、外れるとかは、本質的なことではなく、どちらでもいい事だと思っているから。
しかし、人が一旦こうだと思った考え方を変えるのは難しい。牢乎として抜けがたい先入観が、トレーダーにはある。
売り買いのポイントは人により、戦略により、異なってくると何度も書いていることだが、一向に通じていない。ある人には売り好機が、別の人にとっては買い好機となる。戦略さえ正しければ、双方利益となる。自分の器で人を計るのは愚の骨頂。未だ、上下当てゲームだと思っている方は、きっと、目に入った単語だけ拾い読みしているのだろう。
夏
(大引け)
始値:12860 高値:13230 安値:12860 終値:13200
出来高減ボラ+370の寄り付き坊主長陽線は、逆に上がってくれた分、売りの急所らしき様相。
(ザラバ)
東証システムトラブル売買停止
http://www.tse.or.jp/market/baitei/option/index.html
(寄り付き前)
先週の週足陰線は小幅であったが、日経平均累積過去データ通りの推移。今週のそれは、先週よりは若干良くなるが、あくまで先週に比べての数値。
出来高が増加しづらいカレンダー効果に突入している。逆に言えば、薄商いで仕掛けやすい地合い。
週足で見ると、上十字をはさんで6陰連。
日足転換線12980に頭を抑えられての推移が続いているので、終値がこの上に出られるか、否かがポイント。
総合的に見ると、本日は陰線になりやすい。
道
京都のホテルのロビーには、外人がどっと溢れていた。いつも、外人が5割くらいはいるホテルではあるが、今回は9割方以上がそれ。欧米系が多いが黒人もいる。中学生くらいの女の子もたくさん混じっている。朝食時、レストランの雰囲気がいつもと違い、エネルギッシュに活気付いており、様々な言語が自由闊達に飛び交っている。旅行者特有のテンションの高さに満ちている。席は満員で、フィンランドなまり(あるいは北欧系)のドイツ語らしき発音をしているグループに合い席をお願いした。その返答が「You're welcome!(ようこそいらっしゃい!)」と陽気に洒落ていた。聞くとドイツからやってきて、3週間は日本に滞在すると言う。旅行をenjoyする雰囲気が身についている。
マーケットの名言
道は本より形相無し
智慧即ち是れ道。
此の見解を作す者、
是を真の般若と名づく。
『碧巌録』下:岩波文庫p206
チャーティストは価格が上下する理由には関心がない。
トレンドの初期段階や重要な転換点において、何ゆえ市場がある方向に動くのか誰一人として分からないことはよくある。テクニカルな手法の言わんとすることは、単純すぎると思えるかも知れないが、「市場は全てを織り込む」という大前提の背後にある論理は、市場で経験を積めば積むほど納得せざるをえないものとなるのである。
ジョンJマーフィー『先物市場のテクニカル分析』きんざいp3
窮理尽性
ひと夏中を、きわめて涼しく、とても快適に過ごす方法があります。
私は、夏、暑いと思ったことは、ありません。
この方法は、お金は少しもかからず、今日から早速実行でき、その効果は抜群です。
それは、決して「暑い」とは言わないことです。
燃えるような炎天下であっても、絶対にこの言葉を口にしてはなりません。
暑いと言いそうになったら、どういえば言いか。
「あああああ、涼しくて気持ち良いなあ」と、心の底から感嘆して言うのです。
コツは、涼風に本当に感謝し、心の底から深く感嘆して、しみじみと言うことです。
そうすると、あら不思議、自己の身体の周りだけ、涼風がどこからともなくサラサラと吹いてきます。
念が深いほど効果があります。やってみて下さい。
このイメージ訓練を繰り返すと、「暑い」という思いが、その人の頭脳から消えてゆきます。
心のコントロール術に長けた上級者は、暑いという概念など、微塵もなくなります。
頭の中は常に快適で、涼しげな秋風が吹いています。
ある名横綱は、現役を退いてからはじめて、冬が寒いものだと知ったと言います。
東洋では、「寒暑をみだりに口にせず」と言います。
仮にあなたが企業に勤めていて、ひと夏「暑い」と言う言葉を決して発しなければ、恐らく社内では一目置かれる存在になると思います。
マーケットの名言
易は、窮すればすなわち変じ、
変ずればすなわち通じ、
通ずればすなわち久し。
『易経』岩波文庫
(解説)窮理とは道理を窮めること。尽性とは、自分の本性を発揮しつくすこと。そうすれば天命に至ると説卦伝に言う。
卦
陰の卦には陽が多く、
陽の卦には陰が多い。
『繋辞』下伝
禍(わざわい)は福のよるところ、
福は禍のかくれるところ。
『老子』第58章
現在は銀行の倒産のような金融ショックが起こっても、株価が一時的に下落するだけですむだろう。強気相場は、そうした小爆発にときおり見舞われながら続いてゆく。そうしているうちに、だれも小爆発を恐れなくなる。このときこそ、大暴落の条件が整ったときなのである。
ジョージ・ソロス『ソロスの錬金術』総合法令p222~223
変転
(寄り付き前)
NYDOW続伸は+207.38(+1.85%)の 11446.66。流石に下げすぎた反動がある。
本日の日経先物も同程度の反発が継続できるかがポイント。売り玉ドテン買いの好例。
明日から三連休。
マーケットの名言
易は一字で三つの意味を含む。第一に易簡(いかん:たやすい)、変易(へんえき:かわる)、不易(ふえき:かわらない)である。宇宙は刻々に変化する。人事もまた。これが変易である。しかし、この変転やまぬ宇宙のうごきには、不易なるもの、かわらない法則性がある。あたかも、かのおびただしい星の動きに整然とした軌道と周期があるように。従って、小宇宙たる人間の運命が、いかに気紛れに見えようと、そのなかには同じ法則性が流れているはずである。こうした法則性ある故に、天地の道は知り易く、従い易い。
本田済『易』中国古典選〈10〉朝日選書p7
(解説)易という一文字に「変わる」という意味と「変わらない」という相反する意味を内蔵させているのは歴史的事実。外国語、古典語を学ぶと、このような言語のある種の抵抗感は、よくあること。一つの単語に一つの意味が対応しているのだろうと常識化するのは、謂わば精神の怠惰であり短絡的思考。
言語とは元来そういう深甚なもの。文脈と行間に溢れる気を読み取らなくては、文章は読めないということ。
日本株のウエート引き上げ
http://jp.reuters.com/article/wtInvesting/idJPnTK015855020080716
気のパワースポット
(大引け)
始値:12700 高値:12950 安値:12660 終値:12920
出来高減の実体部分220、ボラ+290陽線は、直近の下落幅の割には、自律反発力が弱い。直近下げすぎた反動による一時的な自律反発の域を出ていない。数日後には再び安値試しとなる確率の方が、このまま上昇するそれより、高いと思われる。
(寄り付き前)
NYDOW自律反発は+276.74(+2.52%)の 11239.28。 7/11に言及した信用売残の買戻しによる急騰。
WTIは134まで大幅続落。
日経先物も、昨日寄り前から言及している自律反発から始まる。
今までの含み益が増大している先物売り玉の買戻しを、昨日済ませている方は上級者。更なる上級者は、ドテンし、買い玉を昨日中に仕込んでいるはず。このように、利食いドテンは難しく、上級者でないとタイミングが合わせられないだろう。逆の、損切りドテンは比較的易しく初心者でもできる。諺では「利食いドテンは愚の骨頂、損切りドテンは福の神」と言うが、前者はそれほど難しいと言える。
三連休を控えた今日・明日で、13040を上回り週足陽線で終了できるか、否か、がポイント。
個人的には、本日から京都。
京都の友人が、左京区にある気のパワースポットを案内してくれる。はじめての場所なので、楽しみ。
取り付け騒ぎ
(大引け)
始値:12710 高値:12840 安値:12650 終値:12730
出来高微減上影の長い迷いの十字は往って来い。予測計算通りにサポートライン手前で自律反発したが、引けにかけ急速に値を消す。これでは下げ止まれないだろう。46日移動平均線と64日移動平均線のDC。
(寄り付き前)
NYDOWは上がれず上がらず -92.65( -0.84%)の 10962.54と、11000割れ。
本日の日経先物は、数日前から言及している月足先行スパン12590前後から始まる。一旦はサポートラインによる自律反発がある。但し、その反発が数分で終わるのか、数日かかるかは、ザラ場のエネルギー次第。終値でこのラインを回復できるかがポイント。
民間企業は救済せず
http://www.jiji.com/jc/zc?key=%cc%b1%b4%d6%b4%eb%b6%c8%a4%cf%b5%df%ba%d1%a4%b7%a4%ca%a4%a4&k=200807/2008071600001
米地銀インディマックに取り付け騒ぎ
http://sankei.jp.msn.com/economy/finance/080716/fnc0807160100003-n1.htm
http://jp.reuters.com/article/businessNews/idJPJAPAN-32746120080715
http://www.afpbb.com/article/economy/2417216/3122000
生き残り
「業界の生き残りをかけて・・」などという言い回しがある。経営関連では良く見られる文言ではある。細々と辛うじて生き延びてゆくというニュアンスがある。このような了見で企業を運営していると、その通りの現象がやってくるだろう。
ディストリビューション突入
(大引け)
始値:13090 高値:13090 安値:12720 終値:12760
直近エイペクスの下放れ、出来高微減ボラ拡大-370、陰の寄り付き坊主は、ほぼ予測計算通りの急落。これがディストリビューション。日足遅行スパンが雲下。辛うじて月足先行スパン12590で支えられた。
トヨタ年安更新
世界に誇るナンバーワン自動車メーカー トヨタ自動車(7203)が年安更新4630まで値を沈める。8350(2007/2/28高値)からは約45%の下落。四季報プロ500でも安値予測4800となっているから、アナリストの想定外となりつつある。
新興の下落幅が凄まじい。
マザーズ指数は、2800(2006/1/31高値)から490(2008/7/15安値)と、83%の暴落、高値の何と17.5%程度しか値が無い。
ヘラクレス指数は、3326(2006/4/28高値)から808(2008/7/15安値)と、76%の暴落、高値の何と24%程度しか値が無い。
JASDAQ指数は、142(2006/1/31高値)から58(2008/7/15安値)と、60%の暴落、高値の40%程度しか値が無い。
株価が元値の20%前後になってしまうとは、もはや詐欺のレベルだろう。買い向かっている投資家にとっては、正に、真夏の夜の悪夢。
底が無い様に売り続けるとは、このこと。
(寄り付き前)
NYDOW -45.35(-0.41%)の 11055.19、Nasdaq -26.21(-1.17%)の 2212.87と予測計算通りの展開。Globex と寄り直後こそは、GSE(政府関連住宅機関)のファニーメイ、フレディマックの 政府支援策を好感して数値は良かったが。政府支援策、FRB(連邦準備制度理事会)金利政策共に、マーケットは数時間しか反応しなくなっているのは、かねてからの指摘通り。テクニカル分析上は全て捨象(無視、neglect)しているが。
本日の日経先物は、アキュムレーションとのアナリスト分析もあるが、本ブログの予測計算によると全く逆のディストリビューション突入となる。直近6日で小エイぺクスを作っているので、大きく動くだろう。月足先行スパン12590がサポートライン。
乱高下
(大引け)
始値:13040 高値:13200 安値:12970 終値:13050
出来高減の迷いの十字形状往って来いは、寄り前の玉入りやすく乱高下という予測計算通り。高値は転換線13210に跳ね返された。週足基準線13110。25日移動平均と76日移動平均のDC。出来高増減と玉の入りやすさとは、また別次元。気温は高くても、湿度によって、体感温度は低いということもある。そのような関係。
(寄り付き前)
本日は玉が入りやすくなっており、乱高下が予測計算される。
減便相次ぐ:関空グアムも
http://www.jiji.com/jc/c?g=ind_30&k=2008071200283
易
良く易をおさむる者は、占わず。
『荀子』
(解説)
易とは易経のこと。易経とは五経の筆頭に置かれている典籍。おさむるとは、研究し尽くすという意味。易経を研究し尽くした人間は、占いをすることは無いという意味。
祇園祭
祇園祭とは八坂神社の神事であり、7/1~/31の1ヶ月にわたり行われる。しかし、一般に祇園祭と呼ぶのは7/14~/16の宵山、7/17の山鉾巡行を指すケースが多い(京都市観光協会より)、との事でした。ご指摘ありがとうございました。
祇園祭
祇園祭のクライマックスが近いらしい。当方の宿泊しているホテル近くの四条烏丸で、道路の一車線を通行止めにして、鉾を作っていた。鉾建もしくは山建だ。車輪もまだ付けていず、木が剥き出しのまっさらな状態。棟梁に聞くと長刀鉾という種類で12~14トンもあると言う。車輪は本日の11時ころにつけられ、この山鉾巡行は17日に行われるそうである。たくさんの観光客がカメラをもって鉾が組み立てられる様を写している。ホテルの方に聞くと、先頭を行く最大の鉾ですと誇らしげに説明してくれた。
祭という非日常性のハレは、クリエイティヴなエネルギーが発露される機会。文化人類学の一支柱であろうし、その視点からも興味は尽きない。
テクニカル分析
NYDOWは予測計算通り -128.48 (-1.14%)の 11100.54 に沈む。一時11000割れの10977.68は二年ぶりの安値。
熱く熱く感動せよ
事態の深刻化は、サミットの議題に挙げられないほどと、下記のリンク先記事である。政治が無力化されつつあるのは、人類文化史の進化であり歓迎すべき状況。
また、なぜ、金融危機が起こるかという問いに対する答えは、案外簡単である。資本主義経済の歪みが凝縮し、半世紀に一度くらいはそれが周期的に起こっているに過ぎない。サブプライムは異常ではなく、それはある意味、現代資本主義の常態であり、象徴。
最近私が訪れた福岡空港と京都四条駅で、次の様な事があった。世界トップ3に入るクレジットカード企業が、その場で、顧客の勧誘をしているのだ。3~4名のグループを作り、小さなブースを作って、空港や駅を足早に歩く人に向かい、次々に声をかけているのである。そこまでやるのかと思った。商売には二通りある。客に追いかけられる商売と、客を追いかける商売である。前者は少数派だが利幅は大きく、後者は大多数。
http://diamond.jp/series/machida/10035/
iPhone
今朝方iPhoneについて書いたら、夜のNHKニュース7で紹介していた。一企業の一新商品がこれほど大きな扱いをニュース7で受けるのは珍しいのではないだろうか。
macをお使いの方はお分かりだと思われるが、iPhoneのタッチパネルの一つ一つの技術は、目新しいものではなく、従来からあるもの。ipod、mac、ソフトバンク携帯を融合したものがiPhoneと言えば分かりやすい。
携帯電話なのに、プッシュボタンが無く、マルチタッチとしたパネルがミソ。技術的にできる企業は多いだろうが、製品化してしまうのは、やはり感性レベルでの決断力。他より抜きん出ている商才があるとすれば、その感受性。
日経225先物テクニカル分析
(大引け)
始値:13050 高値:13190 安値:12920 終値:13090
出来高微増迷いの十字形状は、SQ特有の行って来い。週足基準線13110に絡みついた値動き。日足だと四日連続雲下。次週の日経平均累積過去データは、悪化する。
(寄り付き前)
NYDOW +81.58(+0.73%)の 11229.02と、前日の急落の半分も戻れず、やはり自律反発力が弱い。
NYSE信用売残過去最高
テクニシャンにとって注意が必要なのは、この買戻しがあるということ。下落トレンドであっても時折急騰する場面があるのはこのため。
http://jp.reuters.com/article/domesticFunds/idJPnTK820784720080710
熱い感動
行列を見て、熱く感動する気持ちは創業経営者でないと分からないだろう。下記のリンク記事によると、孫正義社長は、車から降り、一人一人にありがとうと握手をしたそうだ。帰りの車の中では感涙に咽んだに違いない。よくぞここまで来れたなという感動に包みこまれたであろう。ソフトバンク創業時、二人しかいなかったアルバイトの前でダンボール箱の上に立ち「これからはコンピュータソフトの時代だ。俺はこの会社を500億円規模の売上げにしてみせる」と朝礼した。アルバイターは、その話のあまりの大きさにあきれ果て、その場で辞めてしまったという逸話が残っている。
windows95から13年目の本日発売のiPhone3Gは、それ以後の技術の集積でありエポックメーキング。時代はパラダイムシフトした。
http://mainichi.jp/life/electronics/news/20080710mog00m100049000c.html?inb=yt
個人的には、本日から東京経由京都。東京と京都両都市のiPhone3Gの売り場も時間があれば見てみたい。食事で言えば、東京に比べ、京都の味は繊細かつ芸術的。ITで言えば、京都の方がやはりノホホンとしている。
気の質で言えば、京都は軟質で気のスポットが幾つもある。東京は硬質。
想定以上の弱さ
エコノミスト44.4%:景気後退局面入り
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-32685920080710
関空ロンドン線廃止JAL:原油を使わない航空機はできるのか
http://mainichi.jp/select/biz/news/20080711k0000m020040000c.html
二番底シナリオ:マーケットは、経済をナメルなとでも言いたげ。
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPnTK013365920080709
(大引け)
始値:13150 高値:13200 安値:12920 終値:13050
出来高微減の行って来いはSQ前のポジ調整。終値ベースでは下落。三日連続雲下。方向性指数ADXが急伸しているので、現在はトレンド順行であることを示唆。
(寄り付き前)
NYDOW -236.77 (-2.08%)の 11147.44、Nasdaq -59.55( -2.60%)の 2234.89 と、想定以上に弱い。底が無い様に売り続けるゾーン継続は、予測計算通り。
こうなると、7月1日当初に言及した7月過去データが活きてくるだろう。
日経先物では、7月中の年安更新も可能性としては再び浮上してきた。
64日ターム
(大引け)
始値:12980 高値:13310 安値:12910 終値:13120
出来高減上影陽線は昨日7/8高値13400も超えられず、弱さが目立つ。終値は、先行スパン13185の下に来て、二日連続雲下。高値は転換線13375に抑えられた。64日移動平均と24日移動平均のDC。
(寄り付き前)
昨日大引け直後に予測計算した自律反発から始まる。本日の日経先物は、7/7高値13430を終値で回復できるかがポイント。出来高が昨日よりも増加してこれを上回れば、数日は自律反発モード。転換線13375、10日移動平均13347、5日移動平均13174が重要ライン。
魔数64
4×4×4 = 8×8 = 64
5日タームよりも4日タームの方が、最近の波動に合致している。一週間の通常の営業日は5日。それに一日足りない4日は破調となる。この破調のズレが少しずつ積もって、ダマシとなるのだ。
最近だと、3/17(安値11610)~6/18(高値14500)が64日タームとなっている。タームとはtermで、一定の時間隔を指す。この6/18に、マーケットは戻り高値14610(6/6)を試しに行ったが、上ブレイクできなかった。それゆえ、それ以後の急落となった。と、数論からはテクニカル分析できる。
64という数は面白い。
生体細胞の有糸分裂やコンピュータのビットは、次のような数列になっている。
1,2,4,8,16,32,64,128,256・・・・
つまり、前の数に2をかけた数列。
細胞分裂などの生態系であろうが、コンピュータのような工学であろうが、波動を作りやすい数と言える。8ビットを一塊として1バイトとなる(通常は)。
4を基本周期とするタームは分足でも使える。
下げ三法
現在、私にとっては新しい幾つかの学問に、初学者として取り組んでいる。先生についているので、学友が居る。その学友からの助言や視点が、非常に面白くて、とても役に立つ。奥深いところからのアドバイスとなるので、ある意味、先生以上の刺激をも与えてくれる。これぞ正に無窮の価値と言える。
日経225先物テクニカル分析
(大引け)
始値:13390 高値:13400 安値:12990 終値:13000
出来高急増ボラ拡大-410長陰線は、数日のタイムラグはあったが、先週の予測計算通り底が無いように売り続けるゾーン。日足先行スパン13090なので、雲を下抜けてしまった。出来高が急増しての長陰線なので、現在のGlobexは大きなマイナスだが、仮に今夜のアメリカが陽線ならば、日経先物も明日以降は一旦自律反発が想定される。あくまで、アメリカの状況が好転するのが前提条件。そうでなければ、月足先行スパン12590が次なるサポートライン。
(前場)
NYDOWは行って来すぎの -56.58(-0.50%) 11231.96。日足チャートを見ると、実体部分が孕み、影部分で抱いている。出来高急増で迷いをより強調したチャート。底ではない。
本日の日経先物は、コマ陽線から下げ三法を形成できるかがポイント。
新波動突入
(大引け)
始値:13260 高値:13430 安値:13180 終値:13370
出来高減、コマ陽線は予測計算通りの自律反発。
(寄り付き前)
本日から、76日ターム(一巡)、12日タームの双方において、新波動突入となる。テクニカル的タイミングからは自律反発が想定される日柄。しかし、実際のポジ取りは、ザラバに入ってみないと何とも言えない。先に言及した7月の過去例はかなり効く。つまり、方向性に迷いは無い。あとはポジ取りのタイミング。リスクよ来いといった強靭な心境になれれば、良い。リスクはチャンスの裏返し。
マーケットの名言
あなたができると考えるならば、あなたはどんなことでもすることができる。
鯉を泳ぐ
人生に於いて、一番大切な自覚とは何か。自己の職業に対する心からの尊敬の念だと、私は思う。心から尊敬できる職業に従事している人間は、この世の天国に住むであろう。反面、自分自身で内面的に軽んじている職業に従事している者は、どうであろうか。自己の職業の位置を決めるのは自己意識である。それは外部にはない。それは、内在しているものである。自分次第であり、自分で決めるところが、人生の無限の可能性を示唆している。
東寺瓢箪池
亀が瓢箪池の飛び石に何匹も乗り甲羅干しをしている。その周りを悠々と気持ち良く泳ぐ大鯉は数十もあろうか。気持ち良いのは、鯉か、見ている観察者か。
それを見る思想者の波動と共時したとき、それは鯉を泳ぐと表現される。語法の奇を衒うわけでもなく、率直な吐露である。荘子の知魚楽の共時であり共振である。
京の寺は、思索力涵養の揺り籠でもある。思索とは元来、のるかそるかの命の遣り取り。中途半端ならば人生が断崖絶壁となる。強靭でなければ、生き残れない。
京都駅
京都駅のコインロッカーは全て閉鎖、ゴミ箱も封鎖されており、使えない。闊歩しているゴルゴ13のような目つきの鋭い警察官に聞いたところ、サミット期間中のテロ対策だと言う。東京ならまだしも、サミット会場は洞爺湖だと言うのに。尤も、新千歳空港と大阪国際空港は直行便で1時間50分ほどの距離。充分射程内か。ロンドンの同時テロは、570km離れた場所だったそうだ。
古籀篇
易経のマイクロフィルムをしばらく閲覧する。世界の底知れぬ深淵さ、人生のとてつもなき可能性をひしひしを感じる。人生の一瞬には奇跡が凝縮している。この時代の手書きの写本を書を読むと、実に行間がゆったりしており、現代の書物が偏頗かつ特殊な一形態をとっていることが分かる。芸術性や知性を重量感として感じとれるのは、前代の写本である。写本→活版印刷→インターネットという歴史的進化は、大量生産には適していた。しかし、共時性は喪失してしまった。
サミットが近いためか、東京では長い警棒を持った警官が至る所に立っている。昨日までの雨とは打って変わって、真夏の太陽が照りつける都市空間ではある。
灼熱の太陽がカッと照りつける炎天下、太陽と共に歩くのが好きだ、とやれば三島由紀夫ふうの日記になってしまう。真面目な小心者だったことは、残された文脈から分かる。その最期の細部に至るまで自己表現を完結させた幸福な男であった。
しかし、世界は空隙に満ちている。
その後、新幹線で、京都へ。
新幹線も混んでいる。冷房の効いた新幹線から降りると、京都はムッとする暑さに満ちている。
京都も晴れていてよい天気だ。ホテルにチェックインしたあと、いつも行く、京都一おいしいラーメン屋に行く。店主が「よく来たね」という笑顔で迎えてくれる。思うに人間関係はちょっとした挨拶一つが、生命線かも知れない。
マーケットの名言
こういうのを止めるのがエース。そういう宿命にある。みんな、苦しんで勝った。
すんなり勝つよりいいんじゃないか。
落合博満監督7/4川上投手の好投で連敗脱出時の談話
シャーマン
(大引け)
始値:13200 高値:13310 安値:13130 終値:13280
出来高減のコマ陽線は予測計算通りの自律反発。本日も安値を更新した。しかし、出来高が増加しなかったためボラは拡大せず。底はまだ。
(寄り付き前)
本日は、3/17安値11610から76日目で一巡終了、6/19からの直近下落からは12日目となり下落一波動の終了。本日は二つの終了日が重なる変化日となる。よって、本日か明日は、ボラ拡大か、一時的な自律反発が予測計算される。本来の変化日は大きく動くことが多い。この日に動かねば、エネルギーを溜めることになるので、近日中には更に大きく動きやすい。明日から新波動。新波動は文字通り新しい波動形態という意味であり、下げ止まりという意味ではない。しかし、出来高が急増しての長陰線もしくは長陽線ならば、その可能性はある。
本日のような小さな転機には、「できるだけゆっくり、極力少しずつ玉を建てる」のが良い。ロスカットに早すぎるということは無いが、玉はゆっくり、落ち着いて建てる方が、成功率は格段に高いだろう。
昨日までの日経平均は11連敗であり、54年ぶりという続落記録。テクニカル分析通り。
年金運用5兆円の赤字
運用利回りは-6%、つまり2007年の実績がこの数字より良ければ、90兆円を運用するGPIFよりもトレード成績は良いということになる。
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20080703-OYT1T00915.htm?from=top
マーケットの名言
ヴォグール人のシャーマンは鋭い知性、完全に柔軟な身体、そして無限とも思われるようなエネルギーを示している。彼の未来の天職に対する準備そのものが、新入者としての彼の肉体を強化し、その知的素質を完全なものへと導くのである。
ミルチャエリアーデ『シャーマニズム』ちくま学芸文庫p72
予測計算通り
ご質問を頂きましたので、以下回答となります。
>数論によるテクニカルトレードはジョンJマーフィーの『先物市場のテクニカル分析』の本を読んでマスターすれば身に付きますか?
数論を使うのは、本ブログのオリジナルです。上記の本は、トレンド分析を主とするテクニカルのごく初歩的かつ基礎的な本です。トレード本には良い本が非常に少ないのです。しかし、この本は良い本だと思われ、初心者がマーケットを基本的なレベルで理解するには宜しいと思いますので、紹介しました。また、これだけで、テクニカル分析が全て分かる訳ではございません。上記の本がカバーできるのは、ほんの一部です。
本ブログでは、様々な角度から分析しますので、賛同できるならば、順に身につけて頂ければと思います。
ピアノの練習をするみたいに、あせらず、ゆっくり、歩を進めてゆきましょうね。そうすれば、やがてマーケットは味方になってくれると思います。
(大引け)
始値:13300 高値:13420 安値:13140 終値:13220
出来高増迷いの十字形状コマ陰線、安値更新はテクニカル分析通り。寄り前に「ポジ取りに迷うだろう」と言った意味がこれ。いくらなんでも今日は上がると思っていたトレーダーが多かったのではないだろうか。そうならないところがマーケットの妙味。
(寄り付き前)
NYDOW -166.75( -1.46%)の 11215.51、 Nasdaq -53.51( -2.32%)の 2251.46 は予測計算通り底が無いように売るゾーンによる急落。
本日の日経先物のサポートラインは、週足基準線13155、日足先行スパン13015、4/11安値12840。
オーバーシュートは想定内。
今日は、かなり上級のテクニシャンでも、ポジ取りに迷うトレーダーが多いのではないかと思われる。しかし、このような時こそ、数論によるテクニカルトレードは最強の威力を発揮する。普段、きちっとしたトレーニングをしている方は、そのシステムに迷いはない。
個人的には本日から国立国会図書館、その後京都。意識世界の探究から曼荼羅関連の図版図録を見る必要があるため。国会図書館ならば稀覯本や大型絶版本、高価本も自由に閲覧できる。
プログラミング
感受性
感受性は大切だとつくづく思う。落合博満監督(中日)が、プロ野球選手として残ってゆけるのは、感受性が鋭いか、否かで決まる、という話をされている。この場合はプロの練習への感受性を言っている。漠然として練習しているか、全霊を耳にして監督の話を聞き、全身でその凄さを感じているか。真剣さの深さが違うのだろう。
当該分野のプロは、その分野に関する感受性が異様に強い。才能ある音楽家は、感動するメロディを聞くと失神するほどその感受性が高ぶるという。
師の一言で、震え上がるほど感銘を受ける人もいる。その問題について、考え尽くしているから、その一言が琴線に触れるのだ。
教室でも、通常より難しい話を、伏線をもって複合的に話すと、瞳が、恐ろしいほど輝く学生がいる。異様に輝く瞳は、ぎらりと底光りがする。
(大引け)
始値:13420 高値:13510 安値:13250 終値:13290
出来高急増陰線は、昨日の予測計算通り安値更新。底が無いように売り続けるゾーンであることはテクニカル分析通り。
(ザラバ)
日経平均10営業日続けての下落。10日続落は、1965/2~3月にかけて以来43年ぶり。半世紀に一度の下げ相場であることは、前々からテクニカル分析している通り。
1965年の月足を見てみると底が7/12で、そこからは急騰している。この時は、10日続落から4ヵ月して底打ちをしていることになる。これをそのまま今年に当てはめると、底は11月中旬となる。
日経先物は、NASDAQの日足に一日遅れで似てきた。
トレード技術
常に確率的に優位な方向へもってゆくのがトレード。例えば昨日夕場のような軟調地合いで売り玉を建て、売り持ち越し玉があり、翌日、本日の様にギャップアップしたとする。これを寄りでロスカットしてしまえば、損失が一応は確定する。ロスカット後、即座に売り玉を建てる。しかし、今日みたいに、売り玉ロスカット後に再び下げるかも知れない。下げたら同じ事か?寄りでロスカットする必要は無かったのか?
そうではないのだ。売り玉を引かれ玉として保持し、プライスが下がるのを待っていることと、ロスカットして新たに売り玉を建てることは、全く違うことになる。新たな売り玉は既に利益となっている。デシジョンツリーを使って統計的に計算してゆけば、分かる。損失は過大評価かつ強調され、利益は過小評価されるというトレーダーのマネー心理を想い出してもらいたい。これの逆を常に突けるのがプロ。通常の金銭感覚は、いつかは脱皮しなくてはならない。そうでなければ持続できないだろう。
加えて、上がることをも想定してみる必要がある。寄り付後には、上がる確率もある。上がったら、統計の法則が効かなくなる。不利な状況に追い込まれることになる。マーケットの仕組みが分かっている方は、このような状況はつくらない。
一回一回で取るのではなく、統計学的に利を積み重ねてゆく感覚が大切。引かれ玉(含み損の玉)を絶対に持たないとは、トレードの鉄則第一条。どんな場合でも決して引かれ玉を持たないというのは、値千金の黄金の鉄則である。
つまり、玉の位置を自由自在に変えられることが大切なのだ。変えられるという柔軟性である。玉の位置を、常に優位な方向へ、優位な方向へと移動するのが、トレード技術である。そうすれば、確率の法則が、最終的には助けてくれる。
再現性、普遍性、法則性、帰納性が科学たるゆえん。普遍性や法則性を換言すれば、「いつでも成り立つ」ということ。
(寄り付き前)
NYDOWは+32.25(+0.28%)の 11382.26と軟調そのもの。
本日の日経先物は 昨日指摘した3/4以降の近似形となるかがポイント。
サポートラインは、週足基準線13155、日足先行スパン13015、4/11安値12840などが主であり、弱弱しい。オーバーシュートも想定内。昨日言及したザラバ勝負とは、ザラバの玉の動きをしっかり見ていないと、転機が分からないと言う意味。
仕事
知人から、プログラミングに関する仕事を依頼された。断りづらい色々なつながりのある仕事である。承諾したあと、次第にその責が重くなるような気がしてきた。このような分野の仕事をこなしていたのは、独立したての10年以上も前のことである。現在は無縁のスキルで勘も鈍っているかも知れない。引き受けなければよかったなどとふと思う。
関連したソフトを立ち上げるまで、逡巡した。しかし、一旦、関連ツールを点検し起動させ、仕事を思い出しながらしばらく格闘していると、かつての感触と面白さが次々に蘇ってきた。仕事とは深い味わいがあるものである。いやいやながら取り組んだ仕事に、次第にのめり込んでいった。これが、仕事の奥深さか。努力という愉悦は、時間を置くことで、加速度的に増幅されてゆく。それは、確かに実存している。
努力の面白さと仕事への感謝を思い出させてくれた。