黄金
失敗を黄金に変えるためにはトレード日誌をつけることが有効だと思われる。あるポジションをとった、その理由を書き出すことができるか。カン・ポジションでは書き出せまい(例:何となく雰囲気的に買った)。ロジカルに説明できる必要がある(例:25日移動平均のブレイク)。どのような理由でポジを建ててかというその理由自体が、間違っているから、結局はロスとなったのだ。その原因を、一つ一つつぶしてゆけば良い。そうすれば、その失敗経験は、10倍にもなって戻ってくる。経験が活かされないならば、同じ失敗を繰り返すことになる。自分で分析して判断できなくては、利をあげ続けることはできまい。
他人の意見を鵜呑みにしてポジを建て、誤った場合、習得する知識と技術がないから。
ロスカットはミスではない。
なぜなら、すぐ次の瞬間に取り戻すことができるから。なぜから、短期マーケットにおいては、株価はブレるものだから。短期マーケットにおいては、株価の予測ができると思い込むほうが、大いなる誤りであり、危険である。できることと、できないことを分けて考えることが重要である。
短期予測は、できない
しかし、ロスカットは、できる
次のトレードの勝敗は予測できない
しかし、10回後にプラスにすることは、できる
マーケットとは感情の反映であるから、理論値から乖離するのが、通常である。
自動車のブレーキには「遊び」という余裕が必ずある。
ドライバーがブレーキに足をかけたとたん、急ブレーキがかかると、危険である。
遊びは、ドライバーと後続の車を守るために必要である。
同様に、マーケットの遊びは、トレーダーを守るために必要である。
まず、テクニカル原則をしっかり身につけよ。
そうすることで、遊びのあるマーケットに柔軟に対応できるようになる。
また、ロスカットもできるようになる。
原則が崩れたら、ロスカットをすれば良い。
原則基準が身についているから、原則基準が崩れた状態が分かるのである。
テクニカル原則が無い状態では、何が崩れていて、何が遊びか、分からない。
原則の支柱がないから、正常と異常の境界線が分からないのだ。
だから、ロスカットもできない。
マーケットは、原則→崩れ→原則の繰り返しである。
テクニカル分析は、このようなマーケットの本性を知りつつ適用すれば、役に立つ。
マーケットの名言
テクニシャンは、商品先物の市場価格に影響を与えるものは、ファンダメンタルズであれ、政治的なものであれ、あるいは心理的なものであれ、何でも商品の価格に実際に反映されていると信じている。
従って、価格の動きを研究することが全てということになる。
ジョンJ・マーフィー『先物市場のテクニカル分析』きんざいp2
大学院(MBA)では、難しく複雑な方法は単純な方法より価値があると教えています。
しかし、単純なやりかたの方がより効果があるものなんです。
ウォーレン・バフェット
トップレベルのトレーダーになるには、自分を伝説的な人物だと考えることが必要だと思います。
自分自身を心底から信じることが必要です。
それが自信なのか、うぬぼれなのか?
それが何かは私にはわかりませんが、そういう気持ちが必要だと、私は確信しています。
チャックフランク『ロビンズカップの魔術師たち』パンローリングp241~242第9章ラリーウィリアムズの章
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