チューリッヒでの小雨
風光明媚
小雨舞うチューリッヒ
スイスのチューリッヒは
小さな都市だが
金融関連は逸材が
揃っている。
金融がしっかりしている土地柄は
チューリッヒであれ
ロンドンであれ
重層な歴史が背景にある
ヨーロッパのテレビを見ていると
経済評論家やfundamentalist ファンダメンタリストが
この世の終わりかの如く
悲壮な顔つきで数値分析をしている。
それほど暗澹たる顔をしなくても
良いのではないかと言いたくもなるが。
トレーディング・コーチ
アメリカのトレーディング・コーチが面白い話をしている。
1:急騰銘柄の見分け方
2:次なる上昇銘柄
3:暴落のタイミング
4:トレンド形成のシグナル
ある講演会で人気がある
講演者のタイトルはこのようなケース。
このようなタイトルで講演をすると
客入りが良いそうである。
しかし、別のコーチは良心的であり
投資家がもっとも聞きたくないような
話題を提供するらしく
いつも客入りが悪いらしい。
講師控え室で
人気講師に向かって
「あなたはそんなテーマが役立つと本当に信じているのですか?」
と訊いたところ、
「いや、信じているわけはないさ。
自分でするトレーディングは
全く違っているよ。
でもこのようなテーマでなくては客は入らないからね」
と返答した。
トレーディングの本質は
そんな視点にあるのではないということは
一般からは理解され難い。
ここに
トレーディングの難しさと易しさがある。
格下げの嵐
↓
スペイン
銀行28行
発行体2行
格付引下
スペイン国債
A3
↓
Baa3
投機的
ジャンク等級
1段階上回
スペイン
信用力低下
銀行信用状況
後退
サンタンデール銀行
長期格付
A3
↓
Baa2
引下
BBVA
長期格付
A3
↓
Baa3
バンキア
長期格付
Baa3
↓
Ba2
ジャンク等級
引下
ムーディーズ
インベスターズ・サービス
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPTYE85O06D20120625
マーケットの名言
良いトレードの要素とは
1に損切り、
2に損切り、
そして
3に損切りだ。
もしこの三つの法則に従うなら
誰にでもチャンスは巡ってくる。
僕は、ポジションをとると同時に
ストップ・オーダーを入れておく。
エド・スィコータ
ジャックDシュワッガー『マーケットの魔術師』パンローリングp168-9
(解説)
恐らく初心者は嫌がる内容と思われる。
トレーディングの秘訣が凝縮されていて
それは逆説である。
ロスカットを小まめにすることが
結局は勝つ秘訣であるとは。
これは、
日常の金銭本能とは大いに異なる。
トレーディングに入りながら
何故、ロスカットをしなくてはならないのか。
日常金銭感覚の錯誤であり
それゆえにこそ
この部分にトレーディングの難しさがあろう。
この部分を突破できれば
定量的な利益が招来されるとは
これまた不可思議な世界である。
個人投資家の成功率が意外に低いのは
この錯覚をどうしても納得できずに
日常金銭感覚を引き摺ったまま
トレーディングに参入するという
マーケットの掟に反しているから。