Exposure
やって行けるでしょうか?
流行作家へ 向けての
人生相談がかつてあった。
作家志望の若者が
↓
プロの書き手として
やってゆけるかどうかの
才能がよくわかりません。
どうすればプロとしてやってゆけるか、
どうかの見分けがつくでしょうか?
と質問するものであった。
問われた作家は
以下のような賢明な回答を寄せていたのが
印象に残っている。
↓
毎日、10枚の原稿を
書き続けられますか?
毎日です。
毎日、この枚数を執筆できれば
職業作家としてやって行けます。
↓
短い回答だが
実に的確な才能の点検方法である。
これ以上の賢明な回答はあり得ない。
たまに文章を書くなら
読書好きな方ならだれでもできよう。
しかし
毎日コンスタントに10枚となると
次元が異なる。
文章が次々と溢れでなくては
原稿を書き続けられまい。
毎日の蓄積ができるのは
プロのみだろう。
才能というと
キラキラ輝く華々しい何かを空想するが
これは誤った妄想。
実に、地味な作業の
繰り返しである。
此の地味な作業に
愛情をもって没頭できるのが才能である。
地味な何かを
どれだけ粘り強く継続できるか。
基礎にあるのは
究極の自己コントール。
プロとアマチュアには
とてつもない差がある。
投資家においても
予測計算、感想、
考え方、読書、反省等
ノートに書くことは
毎日、毎日
無窮に出てくるはず。
10枚以上のノートは書きつけたい。
書くことは溢れでるようになるのが
プロとしてやってゆける分水嶺。
たとえば
『マーケットの魔術師』 シリーズ全4巻を
本文に線を引き、
印象に残った文章をノートにとりながら
繰り返し5回以上は読む。
そして
インタビューに回答している投資家が
更にその後どうなったか調べてみる。
彼らの業績と手法について
自分なりの分析をしてみる。
研究ノートはかなりの執筆量になるであろうし
これをクリアして実際のトレーディングを行えば
かなりのレベルにはなっているはず。
このような地味な基礎研究ができるか
否かが分水嶺となる。
プロになる資質がある方ならば
このような研究が
オモシロくて仕方がないはず。
マーケットの名言
とにかく自分を
ペースに乗せてしまうこと。
自分を習慣の動物にしてしまうこと。
一日10枚書くと決めたら、
何があろうと10枚書く。
決めたらやる。
弱音ははかない、愚痴は言わない、
言い訳はしない。なんか体育会系だな(笑)。
だからどう思われようと、
自分のペースを一切崩さなかった。
早寝早起きして、
毎日10キロ走って、
一日10枚書き続けた。
村上春樹氏
ロングインタビュー
考える人 2010年8月号 新潮社
出典
http://sap0220.hatenablog.com/entry/20100725/p1
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