経営者の資質
バフェットは言う。「無能な経営者ほど退陣させるのは難しい」。従業員にはある程度明確化した判断基準がある。しかし経営者にはそれがない。矢を放ってから自ら的を設定することも可能である。ニッポン放送、フジテレビの経営者の言動は、落日のフェードアウトと、思考せぬ人間の愚鈍さを感じさせるのみである。愚きわまる鈍とは、まさにこのことである。当該企業の従業員においても、社会の進捗スピードとインターネットの本質を了解してる者はいるであろうか。いるならば、あのような社員声明は出さないであろう。
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彼らは自らの文言にどこまでも責任を持てるであろうか。例えばライブドア側がいくらかでも経営に参加する事態になったら、どうするのであろう。社員一同、退社して、別会社をつくるとでも言うのであろうか。それだけの度量があるだろうか。
一時的な感情のみで判断する経営者と従業員の見本とならなければ良いが。
ニッポン放送との名称は、ある歴史的象徴でもあろう。いっそ今回を機に大本営放送とでも社名変更したらいかがであろうか。
よく考え、議論し、より生産的な高次の結論を導くという、仕事の基本(人間の基本でもある)が出来ていない。考える以前に感情的に判断してしまっている。IBM創立者トマス・ワトソンは「think(よく考えよ)」という文言を常に口にしていたという。考えること自体ができる経営者も従業員も、実に少ない。
また、裁判所の提示した判例について。万が一逆の判決であったなら、外国人投資家が国内市場から逃げ出す可能性があったろう。歪な身内社会である日本市場の奇妙な論理に、嫌悪感を感じて。そうではなく、本当によかった。
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司法の判断は当然として、亀渕社長が事前に語っていた「司法の判断を信じる」のが一転。せめて「厳粛に受け止める」配慮が欲しかった。「株主」「視聴者」そして「良識」を無視した日枝会長ともども責任を取る必要があるのではないか。ここへ来て、視聴者の怒りにおじけ付いて「会ってもいい」なんて言っているようだが、筆者はフジサンケイを信用しない。もちろんフジテレビには見るべき番組すらない。情けないとしか言いようがないないなァ。若者たちが「毒されない」よう願うヨ