縁中
縁中という表現はたいへん優れている。
中(中心)というものは至る所にあるもので、すべての世界はその中に含まれている。
それは一切の創造と変化の機会になる瞬間を意味している。
縁(諸条件)というものは、そのような機会を得て道に入るための入り口の門なのである。
縁はこの機会を得ることが始まりとなることを意味するまでであって、
それ以上のことを必然的に伴うわけではない。
その意味において、この縁中という二つの文字は、
非常に生き生きとして優れていると言ってよい。 『太乙金華宗旨』
ユング『黄金の華の秘密』人文書院p175-6
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