強靭な意志
マーケットの名言
不可能なことは何もない
マリオ・カペッキ博士
(解説)マリオ・カペッキ博士は子供の頃不幸が重なり4年間は路上生活者だったそうである。しかし、不可能と言われる問題をとことん追究する強靭な意志を持つ氏は2007年ノーベル医学・生理学賞を受賞された。波乱万丈の人生と言えば、1981年にノーベル文学賞を受賞されたエリアス・カネッティの話も面白い。イギリスに留学していた日本人が居た。留学生だから、金がなく、毎夕一番安いパブに行ってパンを食べていた。彼がその安パブに行く頃、いつも隣り合わせになる乞食みたいな風体の老人が居た。孤独で金がなく暇だから話しかけると、向うも同様らしく返答してくれる。ちょっと難しいことを話しかけると、向うはそれ以上の知識があり、とんでもなくすばらしい返答をする。イギリスには頭の良い博識な乞食が居るものだと感心し、名前を聞いておいた。その留学生が日本に帰国し、しばらく経過した日、見覚えのある彼の顔写真と名前が新聞一面にでかでかと出ていた。「ノーベル文学賞受賞 エリアス・カネッティ」と。いじめられっ子がボクシングの世界チャンピオンになったり、路上生活者がノーベル賞を受賞したり、誠に人生は劇場空間である。人はみな人生と言う劇場の役者だ。しかも、自分が自分の人生でどような役をするのか、決めるのは自分の心がすべて。演出家も役者も自分自身だ。だから人生劇場は面白い。カネッティの逸話は天才作家安部公房著『地球儀に住むガルシア・マルケス』に出ています。
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不可能を可能にするんだ!私はよく、今は亡き恩師から言われました… 私にとってこれ以上の明言は存在しない。